刺繍に必要な道具と選び方
刺繍を始めるには、基本的な道具を揃えることから始まります。適切な道具を選ぶことで、作品の仕上がりに違いが出るだけでなく、作業のしやすさも向上します。この記事は 刺繍に必要な道具と選び方について解説しています。
1. 刺繍針
刺繍針は、刺繍において最も基本的で重要な道具の一つです。針のサイズや形状によって刺しやすさや仕上がりが異なるため、用途に合わせた針を選ぶことが大切です。
- 一般的な刺繍針:一般的に使用される刺繍針は「エンブロイダリーニードル」や「クロスステッチニードル」です。針穴が大きめで、糸通しがしやすい設計になっています。
- サイズの選択:刺繍針のサイズは針の太さによって決まります。一般的に、太い糸を使用する場合は少し太い針、細い糸には細い針を使います。 糸と針のサイズが合わないものを使用すると糸通りが悪かったり、仕上がりが汚くなったりすることがあります。
2. 刺繍枠
刺繍枠は、布をピンと張り、ステッチを安定させるための道具です。初心者から上級者まで多くの刺繍愛好家が愛用するアイテムです。
- 枠の種類:刺繍枠には木製とプラスチック製があります。木製は一目瞭然、布の張り具合を微調整しやすいのが特徴です。プラスチック製は軽量で、持ち運びに便利です。
- サイズの選び方:刺繍枠は直径が10cm~30cmほどのものが一般的です。 小さな作品には小さめの枠、大きな作品には大きめの枠を選びましょう。また、大きな枠をお持ちでない場合枠を移動させながら刺繍する方法もあります。
- コツ:枠に布を張る際、あまり強く引っ張りすぎると布が歪む原因になります。仕上がりに影響しますので注意しましょう。
3. 刺繍糸
刺繍糸は刺繍の魅力を引き出すための重要な要素です。素材や色の選び方で作品の印象が大きく変わります。
- :刺繍糸には綿、絹、ウール、メタリックなど様々な素材があります。初心者には、手に取りやすい素材の綿の刺繍糸(6本取りの糸)がおすすめです。
- 色の選択:色は作品のテーマに合わせて自由に選びますが、色見本を使うと色合いの組み合わせがしやすくなります。初心者は基本色から始めて、慣れてきたら差し色やグラデーションも取り入れてみましょう。
4. 刺繍布
布の種類によって刺繍のしやすさや作品の仕上がりが変わります。作品に適した布を選ぶことで、より刺繍が楽しめます。
- 布の種類:刺繍によく使われる布は、アイーダ布、リネン、コットンなどです。コットンは柔らかく、刺繍しやすい素材です。
- 目の大きさ:布の目の大きさは、刺繍のステッチやデザインに影響を与えます。クロスステッチでは目が大きい布を使うとステッチが均等になりやすいです。
- 選び方のコツ:布の色が重要です。作品のテーマに合わせた色や、糸が映える色を選んで良いでしょう。白やアイボリーは糸の色が映えやすく、初心者にも扱いやすいです。
5. その他のツール
刺繍をスムーズに進めるための補助的な道具もいくつかあります。
- 刺繍ばさみ:刺繍専用の小さくて鋭利なハサミは、細かい部分の糸を切るのに適しています。 刺繍ばさみのデザインも様々で、ハンドルが花や動物の形をしたものなど、見た目こちらも楽しめるアイテムが豊富です。
- ピンセット:刺繍の際細かいビーズやパーツを扱う場合、ピンセットがあると便利です。
- アイロン:刺繍が終わったら、軽くアイロンをかけて美しい仕上がりになります。布を傷めないように、当て布をして低温でアイロンをかけましょう。
- 消えるチャコペン:デザインを布に描く際、消えるチャコペンがあると便利です。作業が終わった後、消しゴムや水で簡単に消せるため、作品には影響しません。
道具の手入れと保管方法
道具を長く使うためには、正しい手入れと保管が大切です。
- 針の保管:刺繍針は湿気の少ない場所に保管し、錆びを避けましょう。
- 刺繍糸の保管:刺繍糸は色ごとに整理しておくと、使いたい色をすぐに取り出せます。
- 刺繍枠の保管:木製の刺繍枠は湿気を避け、時々オイルで手入れをしていきます。
刺繍に適した道具を選ぶメリット
刺繍に適した道具を選ぶと、作品が美しく終わるだけでなく、作業が楽になり、刺繍の時間が一層楽しいものになります。作品作りの意欲も湧いてきます。
まとめ
刺繍に必要な道具とその選択についてご紹介しましたが、道具は刺繍の基盤を支える重要な要素です。適切な道具を選び、手入れを怠らずに使用することで、刺繍作品の質を高め、まずは基本の道具から揃え、自分に合った道具選びを楽しんでください。
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